私は49歳の女性です。今までいくつかの職に就いて来ましたが、現在の仕事が一番、自分に合っていますし、やりがいがありますので好きです。
その仕事は研究機関で、研究者たちのアシスタント職です。40代になって初めてこの仕事に就きました。
研究者たちのために、担当のグループの予算を管理したり、研究機器や消耗品を購入したり、学会などへの出張の手配などをする仕事です。
年収は約500万円です。
今の仕事に就く前は、専門学校で講師をしておりました。
学生たちの就職に有利になるように、資格を取ってもらうために授業をしたり、試験前は補習も多く行いました。
学生たちとの交流は楽しくてやりがいはありましたが、年収は200万円ほどでしたし、待遇が良くなかったので、今の職場(研究機関での研究者たちのアシスタント職)へ転職しました。
【 私が研究者のアシスタントを目指した理由 】
1.年収が低かった
責任のある仕事を任されていたのに、年収が低かったのが嫌でした。
2.休みが取れなかった
授業を受け持っていると、休みを取ることが出来ませんでしたので、私用で大切な用事がある時や、体調を崩していても休むことが出来なかったので辛かったです。
3.残業手当がつかなかった
補習などで残業することも多くありましたが、残業手当は一切付かなかったのが不満でした。
4.週末や夜に仕事の準備をする必要があった
授業の準備等で、仕事が終わって家に帰った後や、週末に家で仕事をする必要があったのが辛くなりました。
5.人間関係が辛かった
一部の同僚たちとの人間関係が辛くなって、転職を決意しました。
40代で研究者の仕事につけたのはテンプスタッフのおかげ
40代に突入し、焦り始めた私は転職するために色んなサイトを見て周りましたが、自分がしたい仕事を探すことが出来ませんでした。またアプリは使用していませんし、特別な人脈もありませんでした。
ですので、まずはハローワークに通って職を探したのですが、良い仕事を見つけることが出来ませんでした。
それでとりあえず、いくつかの派遣会社に登録して様子を見てみました。その後、ある派遣会社(テンプスタッフ)から紹介を受けたのが今の仕事でした。
興味がある職種でしたし、半年間、派遣社員として働いた後は、その会社の社員になる確率が高いということでしたので、その仕事の採用試験を受けて、その仕事に就くことが出来ました。
その派遣会社(テンプスタッフ)からは、それまでも他の職員を紹介して、その多くの人たちがその会社で社員になることが出来ていたようですので、
会社の人事課担当者との良い関係を築かれていたのも良かったと思います。(ある意味、良い人脈になったのではないかと思います)
派遣会社の担当者は親切に応対してくれましたし、私が社員になる際にも喜んでくれました。
テンプスタッフから今の職場の仕事を紹介してもらった後に、他の派遣会社からも同じ職場の仕事の連絡が来ましたが、テンプスタッフを通して今の仕事に就くことが出来て良かったと思っています。
(社員になることが出来ましたので)働き始めて半年間は派遣社員でしたが、その方が気楽に仕事をすることが出来ましたし、仕事の内容や人間関係等を見極めてから社員になることが出来ましたので、かえって良かったと思っています。
そして社員になってからは、同じ仕事をしているのに待遇が良くなったので得をしている気がして、働くのがますます楽しくなりました。
40代の転職の際に気を付けたこと
いくつかの資格を転職前に持っていましたので、それを明確に履歴書に記載しましたし、面接でもアピールしました。
面接の際には転職の理由も聞かれましたが、本当の理由(待遇が悪かったなど)は言わずに、「自分の知識をもっと高めたい」などと説明ました。
また予算の管理の仕事について、「数字の管理は得意かどうか?」と質問されましたが、その際には過去に簿記の勉強をして経理の仕事もしていたことをアピールしました。
それから希望する職種が「アシスタント職」でしたので、「人のサポートをすることが好き」と言うことと「普段から、家庭でも家族のサポート役を自然に出来ていると思う」と言うことをアピールしました。
また研究アシスタント職に必要だと思われる「コミュニケーション能力」があることを、過去の仕事の例などを含めて説明しました。
面接官は3名でしたが、質問を受けて返答する際には、それぞれの面接官の方々の目を見ながら話すように心掛けました。
そして緊張しながらも、面接中は出来るだけ笑顔で居る様に心掛けました。
すると面接の途中からは、面接官の方々も笑顔で話してくださるようになって、和やかな雰囲気の中で面接を終えることが出来て良かったと思います。
そしてその数時間後には採用の連絡を頂くことが出来ました。
研究職に転職して感じたメリットとデメリット
転職した結果、多くのメリットを受けることが出来ました。まずは給料が上がりましたし、残業手当もちゃんと付くようになりました。
そして新しい職場では様々な種類の有給休暇(通常の休暇、夏季休暇、疾病休暇など)がありますし、それをみんな、しっかりと取っている職場ですので、私も休みが取りやすくなりました。
それに半休と時間休で有給休暇を消化することも出来ますので、ちょっとした私用の用事を済ませたり、体調が悪い時にも必要な時間だけ休みを取ることが出来て良いです。
少し気分転換したい時にも1,2時間の時間休を取って、好きな時間を過ごすことが出来るので、また仕事を頑張ることが出来ます。
そしてその有給休暇を旅行に充てる人も多くいる職場ですので、周りの目を気にせずに旅行に行くことも出来て嬉しいです。
(それまでに務めた会社だと、旅行で有給休暇を取るのはちょっと気が咎めましたが、今の職場だと堂々と旅行に行くことが出来ますし、お互いの旅行の情報を交換することが出来て良いです。)
そんな余裕のある生活が出来る職場ですので、人間関係も良好ですし、仕事もしやすい環境です。ですから、転職をしてからはストレスが少なくなり、仕事以外の生活環境も良くなりました。
前の仕事をしていた時に比べると、自分の気持ちに余裕がありますから、家族の関係や友達との関係も良くなりました。
そして、ますます仕事をすることが楽しくなりました。思い切って転職をして、本当に良かったと思っています。
転職をして感じるデメリットは、ほとんどありませんが、唯一言うとすると、通勤時間が長くなってしまったことです。
でも慣れてしまうと、そんなに気にならなくなりましたし、その通勤時間を楽しむ方法を見つけましたので、デメリットというほどではありません。
働きやすくて好きな仕事をすると、こんなに(良い方に)毎日の生活が変わるのだなと実感しています。
もっと早く転職して居たら良かったのかな?とも思いますが、前の仕事の経験があるから、今に繋がっているのだとも思います。
AI時代に仕事はどうあるべきか?
AIがする仕事は正確だとは思いますが、その場の雰囲気を読み取ることは出来ないはずです。
ですから、今からの時代に仕事をする時に大切なことは、仕事の正確さだけでなく、「周りの空気をちゃんと読む」「周りの人たちの気持ちを考える」「周りの人たちと協力する」ことだと思います。
周りの人たちと良い人間関係を築いておくと、自分が困った時にも助けてもらえますし、仕事もやり易くなりますし、仕事をするのが楽しくなります。
人の心を読み取って仕事をするのは、AIにも出来ないことだと思いますので、その点を大切にしながら仕事をすることが大切だと思います。
ただ、もちろん、周りの人の気持ちを察して仕事をするためには、仕事の知識が必要ですから、日々の仕事をコツコツと頑張ることも必要だと思います。
毎日、変化のない仕事をしていると、つい退屈に感じてしまいがちですが、その毎日の積み重ねはとても大切で、それが次のステップへつながると思います。
そして人に見られていないところでも、きちんと仕事をすることも大切です。
なぜなら、目立たない仕事でもきちんとし続けていると、それを認められることも多いですし、それが信頼関係につながることもあります。(私自身、そういう経験も多いです。)
転職を考えていると、(特に職種が変わる場合は)今の仕事に身が入らないこともあると思いますが、今の仕事の経験が転職後に活かされることも多いので、何事も経験だと思って、
今、与えらえた仕事を一生懸命に頑張ることが大切なことだと思います。
(私自身、転職前の仕事を頑張った経験は、今の仕事に活かされていますので、前の仕事も頑張って良かったと思っています。)
転職しても良いことばかりとは限りませんが、前向きに頑張っていると、良い道が開けると思います。